どうやって生きていこう

どうやって生きていこうかなと時々思います。

年上の後輩のマウンティング

私の勤める会社は中小で、毎年新卒を取ることはなく、欠員が出たら補充するシステムです。私の時はちょうど新卒のタイミングで入れましたが、その後欠員が出なかったので、長く後輩がいない状況でした。


昨年、退職する方や、産休・育休に入る先輩がいたため、2名中途で新しいメンバーが入りました。個人的には若い子のパワーを身近で感じたかったので、新卒くらいでもいいな、と思っていたのですが、採用されたのは私より年上の即戦力となる方でした^^;


それはそれで助かるのですが、年上の後輩というのは、やりづらさもあり。。謙虚な方ならいいのですが、入られた2名とも、過去のご自分の経験や知識に自信があり、最初からそれを押し出してくるようなタイプでした^^;


私は自分が転職をしたことがないので、転職して新しい会社で、すぐにこんなに過去のことを言うんだ・・・と驚きました。うちの会社は立派なものではなく、粗はあるので、色々目に付いたり意見を言いたいことがあるのは分かりますが、入りたてで言ってしまうんだ・・・というのが不思議でした。


お二人とも私より年上なので、おそらく年下の私には言いやすいのだと思います。そういう「言いやすい人に言う」という習慣は、社会人になってから嫌という程見て経験してきて、そういうことをする人を軽蔑したりもしました。というのも、長らく会社で一番の若手だったので、だいたいの人の愚痴を聞いたり、八つ当たりを受けたり、ぞんざいな扱いをされたり、してきたからです。


逆に、地位や年が上でも、丁寧に接してくれる人に対しては、かなり好感を持ちます。人はそうあるべきだな、と私も見習うようにしてます。

 

そうやってなめられてきましたが、勤続年数が上がり、仕事の実績も増えていくと、入社当初に無礼を働いてきた人たちは大人しくなっていきました。ある人は降格されたり、ある人は辺鄙な支社に飛ばされたり。なんとなく、因果応報ってあるんだなぁ、と感じました。


話は戻り、中途の方について。
前の会社ではこうしていた、前はこんな有名ブランドを担当してパリまで行っていた、等、なんとなくマウントかな?と思うようなことをよく言われました。新しい方なので、自分がどういう人間か、何をやってきたか、早く知ってもらいたいのだと思うのですが、あまり自分からぐいぐい言うのは品がないんじゃないかな、と思ってしまうのです。


自分だったら、聞かれたら答えますが、相手が聞きたくないことかもしれないと思うと、あまり過去の自慢話ととられることは言わないようにしていました。長らく会社末っ子をやっていた癖なのかもしれません。


そんな中途の方ともしばらく仕事を一緒にしていると、相手も変わってきました。年下ですが、私の方が社歴があるので、この会社やこの会社の仕事に関する知識や経験はあります。そういったものを謙虚に聞いてくれるようになりました。また、実際売り上げにつながる仕事をしているのは私の方なので、扱いも丁寧になった気がします。


そういう変化を見ていると、はじめにマウントをとっていた自分が恥ずかしくないのかな?と思ってしまうのですが。。その方がどう思っているかは、もちろんわかりません。ただ、そんな様を見ていると、自分が転職したときはこういうことはしないようにしよう。。。と反面教師にしています。


無礼な人間と関わると、その時は不愉快になり、色々思ってしまいますが、そんな人間はうちやっておいて、自分のことに集中して取り組んでいれば、いずれは無礼者は落ちぶれて、やることをコツコツやっているこっちは前に進めるものだなぁと、実体験として分りました。


こういう悟りを得られるのは、なんとなくでも長く勤めてきたからこそかなと思います。